頭皮の構造を知ることが髪の毛や美肌にとって役に立つ！

頭皮がどういう構造になっているのかについて、知っている人は少ないのではないでしょうか。髪の毛やお肌のことで悩んでいるのであれば、頭皮の構造について知っておいて損はありません。

ここでは頭皮の3層構造について解説します。さらに頭皮の健康をチェックする方法と、髪の毛や美肌のために頭皮が重要な役割を果たすことについて説明していきましょう。

1.頭皮は3層構造になっている

頭皮においてもほかの皮膚と同様に3層構造になっており、それぞれに重要な役割があります。頭皮の状態は髪の毛の成長に大きな影響を及ぼすことがありますので、頭皮の構造について知っておいたほうが適切なケアができることでしょう。

1-1.表皮

表皮は外部刺激から頭皮を守るために存在します。表皮がきちんとターンオーバーすることで、頭皮を守るバリア機能を持続させられるのです。

表皮のターンオーバーが乱れることでバリア機能が働かなくなり、外的刺激が真皮まで至るようになります。そうなると乾燥が進んだり皮質が過剰に分泌されたり、髪の毛に影響が出たりします。表皮のバリア機能が働かないと、シャンプーや薬剤などの刺激に対してかぶれやすくなるのです。

1-2.真皮

真皮は頭皮の大部分を占め、ヒアルロン酸やコラーゲンなどで覆われている部分です。これらの成分が外部刺激などで失われることにより、美肌をキープできなくなっていきます。

真皮は髪の毛の元である毛球部が存在していることがあり、髪の毛が作られるところにあたります。髪の毛が作られる場所になりますので、真皮をしっかりと守ることは欠かせません。

1-3.皮下組織

皮下組織は頭皮のなかでも、最深部にあたります。皮下脂肪を蓄えており、外部からの衝撃を和らげるクッション機能や、外気温の変化を緩和する機能をもちあわせています。

2.頭皮の色味で健康状態が分かる

頭皮の健康状態を見極めるためには、頭皮の色味をチェックすればよいのです。自分でチェックできない場合、他人に頭皮をチェックしてもらうことになります。

一番理想的な色味は、青白い頭皮です。青白い頭皮であれば毛根が透けてみえるくらいに健康的な色味ですので、髪の毛が生えやすくなります。

多少悪い色味になるのが黄色い頭皮で、頭皮の地肌が酸化している状態になります。頭皮が酸化しているので黄色くなっており、酸化した頭皮から艶のない髪の毛が生えてきやすくなるのです。

さらに悪い状態なのが赤い頭皮で、頭皮に炎症が起きています。炎症が起きている状態は頭皮にとってよくないため、白髪や抜け毛が多くなっていきます。

一番悪い色味が茶色い頭皮で、黄色い頭皮で起きていることと赤い頭皮で起きていることが混ざった状態です。一番悪い状態に該当しますので、美肌とは相当かけ離れているといってもよいでしょう。

3.頭皮に潤いがあるのが望ましい状態である

頭皮の健康状態で一番望ましい状態は、水分と皮脂である程度の潤いがある状態です。潤いがある状態をキープできれば、髪の毛が生える環境としてふさわしいといえます。1本の毛穴から複数本の髪の毛が生えていて、毛穴が詰まっていない状態であればなおさら理想的な環境になります。

その逆の望ましくない状態は、頭皮が乾燥しすぎたり皮脂の分泌量が多すぎたりする状態です。こういった状態になるとバランスが崩れた状態になりますので、頭皮の構造上よくありません。頭皮の状態に問題があるのであれば、それを是正するようにしなければいけないのです。

4.健康な髪の毛を作るために頭皮環境を整えることが肝心である

皮膚が年を重ねるにつれて老化することがあるように、頭皮に関しても次第に老化していきます。老化が進んでいくと頭皮が硬くなったり、保湿力がダウンしたりし、それにより頭皮の血行が悪くなります。頭皮の血行が悪くなると髪の毛が生えるための環境が悪化するため、抜け毛が多くなったり髪の毛が生えにくくなったりするのです。

髪の毛が生えてくるもととなるのは、頭皮の真皮という箇所になります。真皮に毛根が作られる毛球部がありそこから髪の毛が作られるため、健康な髪の毛を作るためにも、真皮を中心とする頭皮環境を整えることがなによりも欠かせません。