カラー剤で、頭皮がヒリヒリかゆい！カラー剤がひき起こす頭皮のトラブル

髪のカラーリングや白髪染めをして、頭皮がヒリヒリしたり、かゆくなったりした経験はありませんか？　おそらく多くの方がそのような経験をされているのではないかと思います。そのような頭皮のトラブルを避けるためには、カラーリングや白髪染めをあきらめるしかないのでしょうか？　でも、おしゃれはあきらめたくないですよね。

今回はカラー剤による頭皮のトラブルについて知り、頭皮のトラブルを避けながらカラーリングや白髪染めを楽しむ方法について説明したいと思います。

1.カラー剤がひき起こす頭皮のトラブルには2種類ある

髪をカラーリングして起こる、頭皮のヒリヒリかゆみなどのトラブルの正体は、実は2種類あります。それぞれの原因、特徴について説明したいと思います

1-1.アレルギー性接触皮膚炎

一般向けに販売されているカラー剤で「ヘアカラー」「ファッションカラー」「おしゃれ染め」「白髪染め」「おしゃれ白髪染め」などの名称が付いているものは、アレルギー性接触皮膚炎をひき起こす可能性があります。原因は、これらのカラー剤に共通して含まれている、ジアミンを含んだ酸化染料が使用されていることです。具体的には「パラフェニレンジアミン」「硫酸トルエン2.5-ジアミン」「パラアミノフェノール」という、3つのジアミン成分です。

これらジアミンに反応して起こるアレルギー症状は、かゆみ、赤み、腫れ、湿疹、滲出液や顔全体が腫れる、などが挙げられます。アレルギー性の接触皮膚炎がひどくなると、血圧低下、全身の蕁麻疹、呼吸困難などをひき起こす可能性もあり、注意が必要です。

1-2.刺激性皮膚炎

カラー剤に含まれている、ジアミン、過酸化水素水（オキシドール）、アルカリ（アンモニア）、などの刺激物が頭皮につくことによって起こる皮膚炎です。もともと皮膚が弱く敏感だったり、カラーリングを短期間に続けて行ったりした場合に症状が出るので、アレルギーではなくても誰にでも起こりえます。

カラーリングや白髪染めをしている最中に頭皮がヒリヒリするといった症状は、刺激性皮膚炎と考えられます。刺激性皮膚炎は生理やホルモンバランスの変調など、体調によって起こりやすくなることがあるようです。

2.カラー剤による頭皮のトラブルを防ぐためには

カラーリングや白髪染めによる頭皮のトラブルについて知っていただけたかと思います。それでは、次からはカラー剤による頭皮のトラブルを避けるためにはどのような対策があるのかを挙げてみたいと思います。

2-1.カラーリングの間隔に気をつける

上記で説明したように、短期間のうちに頻繁にカラー剤を使うと刺激性皮膚炎をひき起こす可能性があるので、カラーリングや白髪染めの感覚はあまり短くなり過ぎないようにしましょう。

美容師がお客様の頭皮の状態を観察しながらカラー剤を使用してきた経験から判断すると、カラーリングや白髪染めの間隔は2週間以上あけると良いようです。

なお、長年カラー剤を使用することによるジアミンなどの皮膚への蓄積を心配する声もあるようですが、人間の肌は基本的に2週間に1度くらいの周期で入れ替わっていることを考えると、あまり神経質になる必要はないようです。

2-2.美容院を利用する

コストパフォーマンスの面などから、自分で市販のカラー剤を購入し、自宅でカラーリングや白髪染めを楽しまれる方は多いかもしれません。しかし、美容院でカラーリングや白髪染めをする方が、頭皮のトラブルは起こりにくいようです。なぜかといえば、美容師はお客様の頭皮の状態をチェックし、カラー剤の選択や塗り方に留意しながらカラーリングや白髪染めをすることができるからです。

美容院でカラーリングや白髪染めをするともちろん仕上がりや色もちも良いので、コストパフォーマンス的にも自分で染めるより良いという結果もあり得るのです。

2-3.カラー剤の成分に気をつける

これは前の項目にもつながることですが、頭皮への負担の少ない、低刺激性のカラー剤を使用することで頭皮のトラブルを防ぐことができます。

市販のカラー剤でもジアミンフリーのものや低ジアミンのものが出回っているようです。染まりやすさは、一長一短にはいえなさそうですが、自分に合ったものを探してみるのも良いかもしれません。ただ、自分の頭皮に合ったカラー剤で、しかもきれいに仕上げるためには、やはり美容院でのカラーリングや白髪染めがおすすめです。